【慶應義塾大学ビジネススクール 8/28イベント終了報告】
小林聖心女子学院時代の先輩が慶應義塾大学ビジネススクールで学ばれているご縁で、慶應サマースクール2019にてレモネードキッズ®︎を行わせていただくことができました。
慶應サマースクールとは?
日本テクノロジーベンチャーパートナーズ代表VCの村口和孝先生
(DeNA南場智子会長の初期投資家)が開講している
『起業体験』という授業の一環として子ども向けサマースクールを開催しています。
1番はじめに子どもたちに「ここは学校ではありません。椅子に座る必要もありません。机に寝転んでもいいし、お菓子を食べてもいいです。」というと子どもたちは嬉しそうに机に座っていました。
なぜこんなことを言うのでしょう?
発達心理学的観点でいうと、固い椅子に長時間座ることは子どもの集中力や創造力をそぎ落とします。
学校で座れないことを問題にする日本の教育はナンセンスだと感じます。
大人でも、会議室から素晴らしいアイディアってなかなか生まれないです。
考える力や創造力を大切にする北欧などの授業ではクッションに寝転びながら勉強をしていたりします。
さらに、ホワイトボードは個性豊かな子どもたちのアイディアを深めるのに素晴らしいアイテムです。
黒板や紙だと、ときに図と地が反転して目がチカチカしてしまう子どもがいます。
このような知見から、レモネードキッズ®︎ではあえてホワイトボードを使っています。
今回のレモネードキッズ®︎では高級なレモネードか、 とにかく安いレモネードのどちらを販売するか、市場調査の結果から決めてもらいました。
相手チームと販売したいレモネードが被ってしまった場合は子どもたちにどうやって決めるのかも考えてもらいました。
議会のように話し合いによって決めたり、ジャンケンで潔く決めたり・・
レモネードキッズ®︎では何かを判断する際にも子どもたちに聞きます。
ルールを変える必要があるときも子どもたちに聞いて同意を得ます。
比較行動学的知見から、チンパンジーの親の育児方法は参考になります。
チンパンジーは子に何かを「教える」ことはしません。子が自分の力で大人の行動を真似て学習するまでじっと見守ります。
ヒトはどうでしょう。逐一、親が口出しをして誘導してしまいます。
レモネードキッズ®︎ではチンパンジーの親になったつもりで子どもに接しています。
子どもには考える力があります。子どもを考えさせなくしているのは実は大人の方なのです。
今回の新たな発見としては、初めて試作品を作って銀行に交渉に行くチームがいたり、相手チームの売り上げを銀行から聞き出し相手チームより勝つための売り上げ目標を考えるチームがいたり・・・・
毎度のことながら、こちらが子どもからたくさん学ばせていただいております。子どもの創造力って本当にすんごいです。
ギフテッド教育も日本でその必要性がやっとうたわれるようになりました。子どもの個性を才能に育てるのもダメにするのも大人の責任のように思います。
村口和孝先生、本当に貴重な機会をありがとうございました!